◆ブライアン.アルフレッド Brian Alfred 911を通して覚醒した映像作家

とにかく、サイト上でも美術館にも彼の資料がないので困っていたのだが、唯一重要な情報源となったのが彼自身のウェブサイトだ。だが、彼のウェブサイトは私が今まで見たどのウェブサイトよりもわかりにくい。  いきなりyoutubeに飛ばされたり、経歴はあまり時系列になってなかったり、"LINK"を押すとなぞの映像にぶち当たったり。

そんな彼のサイトと、youtube上に公表されている彼の映像から読み取れたことは・・・大いに間違っているかもしれないが、彼の現代社会への痛烈な懐疑だ。

特に"Artflick001"と言う映像作品には、人間によって作られた人工物で囲まれた世界の危険さや、世界を見る別の見方があるのだと言う提示・・・その「気づき」をアートが提供できるのだと言う彼のポリシーをひしひしと感じる。

下記外部リンクにもあるSCAI THE BATH HOUSEの紹介によると、911によって彼の作風に決定的な変化が見られたとある。

911により、現代資本主義社会がつくり上げてきたほんの一部強者の世界が、一方で異なる世界に住む弱者や、地球環境を破壊していることに気づいたのだろうか、 現在ではエコロジー活動にも関わるブライアン氏の作品をそのように見るのも面白い。 どんぴしゃだったら尚、面白い。


◆展示を見て◆

彼の作品は、非常にわかりにくいものばかりです。
一連のものをアイロニーとして見てしまってよいのかどうか、それが逆に視野を狭めていはしないか。

たとえば、国連の国旗の全てがイスラム系や前に第三世界と言われた国々のもので埋まっていたら、見る人はその違和感に気持ち悪ささえ感じるかもしれませんが、それが「大国や戦勝国で構成される世界」を痛烈に批判していると捉えてしまえば、彼の"sunset"の映像も、同じことが繰り返される社会のなんともニヒルな在り方と納得してしまえるかのようです。

彼の表現には、それ以外の捕らえ方をしにくい難しさがありました。

<プロフィール> 1974 ピッツバーグ U.S.A
1999 エール大学 美術学士
1999 Phelps Berdan Memorial Award
2005 New York Foundation of the Arts Inspiration Award
2006  American Academy of Arts and Letters Purchase Award

<要チェック!WEBサイト>
+you tube上の彼の作品集 http://jp.youtube.com/user/paintchanger
+Wikipedia (基礎情報のみ)  http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%88%B4%E6%9C%A8%E7%90%86%E7%AD%96
+オフィシャルサイト (linkを押すと・・・圧倒的にオバマ支持の一面が垣間見えます)  http://www.paintchanger.com/
+SCAI THE BATH HOUSEの紹介 (2007の展示レポート・ 作品写真×3)  http://www.scaithebathhouse.com/ja/exhibition/data/_global_warning_2007323428/

「風景ルルル 〜私のソトガワとのかかわりかた〜」

アーティスト一覧

◆鈴木理策 Suzuki Risaku  自然の声が聞こえる写真 
◆ブライアン.アルフレッド Brian Alfred 911を通して覚醒した映像作家
◆内海聖史 Uchiumi Satoshi  果てしなく続く「色」の可能性との闘い
◆柳澤顕  Yanagisawa Akira  最善の方法、それはCGだった
◆高木紗恵子 Takagi Saeko 見たこともない美しい世界
◆小西真奈 Konishi Mana 途方もなく寂しくて、美しい
◆照屋勇賢  Teruya Yuken?モノに内在する意味を創造する
◆佐々木加奈子 Sasaki Kanako 過去の悲劇に関わり続ける勇気
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