序章 大和に猛る男

は紀元前100年頃、この時代には景行天皇が王位についていた。

この天皇には何人かの妃と多くの皇子がいた。
多くの皇子は国造(くにのみやつこ)などになり、
世継ぎとして三人の皇子が選ばれた。
その中の一人がオウスノ皇子であった。

オウスノ皇子は容姿端麗で、力強い男であった。

オウスノ皇子にはオオウスノ皇子という双子の兄がいた。
ある事件でこのオオウスノ皇子は景行天皇に呼び出しをくらっていた。
しかし、オオウスノ皇子はそのことを無視して、
部屋に閉じこもって景行天皇と会おうとしなかった。

そこで景行天皇はオウスノ皇子を呼び出し、オオウスノ皇子を連れてくるように命令した。
しかし、その後しばらく経ってもオオウスノ皇子は現れなかった。

景行天皇は再びオウス皇子を呼び出し、
「オオウスノ皇子にきちんと伝えたのか。」と訊ねた。
オウスノ皇子は無邪気にこう言った。

A:「オオウスノ皇子が便所に入っているときに訪ねて手足をばらばらにして投げておきました。」

B:「彼は私のいうことに耳をかそうとしません。困ったものです。」

C:「すみません、忘れてました。このところバイトやレポートで忙しいもので。」