かつて僕達が
いつもの友達と空き地でかけっこをしていた頃、
父さんは、ロケットを飛ばす事に夢中になっていた。
「龍の勢いで登るロケット、おめえもおっきくなったらつくれるようになるぞ」と、
父さんの背中が語っていた。
それを見て「子供みたいにみっともないねえ」と、笑う母さんだったけど、
どこか楽しそうだった。
そして、またあの秋がやって来た。
今度は僕が飛ばす番だ!
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