今回は私自身もすこぶる楽しみにしていた「ショコラ」です。

ジュリエット・ビノシュにジョニー・デップ(どうも私は映画を観るときに俳優さんがものすごく気になってしまう)、

しかもチョコレートも大好きなので、これは試写会をハズしてもちゃんと観に行こう！と考えていた作品です。

フランスのある小さな村に、謎めいた母子がやって来てチョコレート・ショップを開く・・・というおとぎ話のような始まり。
伝統を根強く守る人々は、ショコラティエの新しい雰囲気は気になるけれど近付けない。

それは規律に厳しい村長が、関わらぬように！と目を光らせているから。
それでも明るい優しさをもつ母（ジュリエット・ビノシュ）は人々の好みのチョコレートをピタリと当ててすすめていく。

目で見ては美しく、舌で味わえば美味しい、そしてその香りも伸びる手を誘うチョコレート。
実際それを口にしてしまったら虜にならないはずはないのでしょう。
母娘の存在とチョコレートのかけらがみんなの頑なな心を少しずつとろけさせていく過程がしっかりと、けれど控えめに描かれています。

• ジュリエット･ビノシュはショコラティエの感覚をつかむために弟子入りして技術を学んだ
• ジョニー･デップが映画の中で演奏しているギターは実際に彼が弾いている
• ジュリエットに助けられ、次第に自分を取り戻していく女性を演じたレナ･リオンはラッセ･ハルストレム監督と実の夫婦
• 娘役の子はあの「ポネット」の女の子だ！
• マトリックスでクールに演じていたキャリー･アン･モスが今回は美しく厳しいお母さん役
• そういえば監督のこれまでの作品は「ギルバート･グレイプ」に「サイダーハウスルール」、そして「ショコラ」とはやっぱり穏やかさの中に良いものを表すという共通点があるなあ