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狐ヶ崎駅 |
「新駿河節」 作詞:北原白秋
狐ちゃらりと日傘をさしてサ
合歓(ねむ)の木かげを 花の木かげを
お湯入りにお湯入りに(囃子省略)
ねんね合歓の木狐ヶ崎サ
はだか小僧も かわい小僧も
もうおよるおよる(囃子省略)
さあさ行け行け狐ヶ崎でサ
晴れた鼓の 笛や鼓の
音がする音がする(囃子省略) |
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「狐音頭」 作詞:北原白秋
狐十七ヨウ 千手の寺に ぽんぽん
こよい願あけ もちの月
ほいのほいのほういほい
もひとつほほいのほういほい
望の月夜はヨウ きのうの晩よ ぽんぽん
雲に十六夜 ほととぎす
(囃しは以下同じ)
ほととぎすでもヨウ 古巣はかわい ぽんぽん
どうぞお寄りいれ この秋に
秋は白菊ヨウ 豊年祭 ぽんぽん
どこの笛やら 太鼓やら
太鼓まだいこヨウ 狐ヶ崎に ぼんぼん
あれは稲荷の 鼓坂 |
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この駅付近に、「狐ヶ崎」という地名は存在しない。駅付近の地名は「上原(うわはら)」。
また、吉川氏が梶原氏を討ったのは、静岡市曲金(静鉄柚木駅付近)といわれている。
この駅名と、梶原氏とは全くの無関係。
では一体なぜ「狐ヶ崎」なのか?
時代を少し巻き戻してみます。
平成5年までこの駅は「狐ヶ崎ヤングランド前」という駅名でした。
「狐ヶ崎ヤングランド」というのは、静岡鉄道が運営していた遊園地。
夏はプール、冬はスケートリンクがあり、ジェットコースターやお化け屋敷、手こぎボートなどある本格的な遊園地でした。
現在は閉園になり、跡地はジャスコになっています。
平成5年の「狐ヶ崎ヤングランド」閉園に伴い、駅名から「ヤングランド前」が取れ、「狐ヶ崎」になりました。
どうやら駅名は、この遊園地名に由来しているようです。
では、この遊園地名はどのように付けられたか?
開園当時(昭和2年)は「狐ヶ崎遊園地」という名前でしたが、この名前は、文士田中貢太郎氏によって付けられたものだそうです。静岡電鉄が依頼して、付けてもらったものであろう。ちなみに昭和43年、「狐ヶ崎ヤングランド」に名称変更しています。
「御門台」駅もそうでしたが、「狐ヶ崎」駅も、元の地名には関係なく、鉄道会社によって後から与えられた名前だったのです。
駅付近に「狐ヶ崎」という地名は存在しないが、郵便局に「清水狐崎郵便局」がある。
また、狐ヶ崎遊園地のコマーシャルソングとして「ちゃっきりぶし」と同時に作られた「新駿河節」、「狐音頭」の歌詞に、「狐ヶ崎」が歌い込まれている。(左記参照)
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