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草薙の変わりモノ紹介 なんじゃこりゃ!?
第16回 なんじゃこりゃ!?
「秋葉山 常夜灯」

今回の「何じゃこりゃ」は、こちらです。
秋葉山 常夜灯
自然石を利用した素朴な造り
桃原寺入口にある薬師堂
桃原寺入口にある薬師堂。
薬師如来と秋葉山三尺坊大権現が祀られている
 静鉄県総合運動場駅の踏切を南(運動場方面)へ行くと、南幹線にぶつかる。HARD−OFF(元ヤベデンキ)の交差点。この南幹線を渡り、最初の角(書店の角)を左へ。しばらく進むと左手にこの石灯籠はある。

 表面には「秋葉山」の文字が。
 裏には「寛政十年十一月」と彫ってある。
 寛政10年は西暦1798年。
 今からおよそ200年前に建てられたということになる。

 ここで「秋葉山」について少し述べておきます。
 「秋葉山」は「秋葉山三尺坊大権現」という火防の神様がいる山で、静岡県周智郡春野町にあります。
 かつては神仏混合の聖地となっていたようですが、明治の神仏分離で、「秋葉神社」と「秋葉寺」に分離し、さらに、その後、「秋葉寺」は廃寺となりました。
 廃寺となった「秋葉寺」の本尊「秋葉山三尺坊大権現」は、現在静岡県袋井市「可睡斎(かすいさい)」という曹洞宗のお寺に祀られています。

さて、この常夜灯の土地の持ち主である落合氏から話を聞くことができた。

この常夜灯は、遠州の秋葉山(あきばさん)へ行くための道標として、古くからこの場所にある。

※記者注:遠州というのは、静岡県西部地方の昔の呼び方で、
「遠州の秋葉山」とは、上記神仏分離以前の「秋葉山」を指すものと思われます。

 昭和40年頃までは、常夜灯として、毎晩、近所同士が、当番制で蝋燭を点けていたが、区画整理などにより、近所づきあいが希薄になり、現在は夜ここに火が点くことはない

 但し、年に一度、秋葉山の縁日である12月15日には、ここに火をともし、洗米・塩・野菜などのお供えをする。
 また、近所の寺「桃原寺(曹洞宗)の住職にお経をあげてもらい、火防を願う。とのことでした。

 桃原寺というお寺の名前が出たので、桃原寺にも行って話を聞いてみることにした。
 住職は留守で奥様が話をしてくださった。

 ここ桃原寺薬師堂には、秋葉信仰の対象である「秋葉山三尺坊大権現」がお祀りしてあり、毎年12月15日 朝8時から、このお堂の前で焚火をし、経を読み、火防を願う


 以前は朝5時から焚火をしていたが、近所から苦情が出たため、朝8時からということになった。
 袋井に「可睡斎」という寺があり、そこが秋葉信仰の本山になる。とのことでした。

[追記]
桃原寺にお祀りされていた「秋葉山三尺坊大権現」は不動明王に羽がついており、お狐様に乗っている形をしていましたが、一般的には天狗様の形をしているとも言われています。
この常夜灯の近くには、かつて天狗様が住んでいたといわれる松があったそうです。
http://www.u-shizuoka-ken.ac.jp/~kijo4/habataki/hbtk83.pdf ※1
(静岡県立大学学内報「はばたき」より)
この村の秋葉信仰と何か関係がありそうです。

このような常夜灯は、様々なところで見かけることができます。
http://jyouyatou.hp.infoseek.co.jp/

ちなみに静岡県周智郡春野町の「秋葉神社」には、
「火之迦具土大神(ひのかぐつちのおおかみ)」という火を司る神様が
祀られているそうです。

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