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青空の下、巨大扇風機が!! |
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このように茶畑にたくさん立っています。 |
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写真は、県立大学の北側にある茶畑で撮影しましたが、茶畑のあるところ、だいたいこのプロペラが装備されています。
昼間にくるくる回っているのは、風に吹かれているだけで、機能しているわけではありません。
このプロペラ、名前が付いています。
「防霜ファン」というそうです。
その名の通り、霜を防ぐ扇風機なのです。
茶葉の収穫は、
一番茶(4月下旬〜5月中旬)、
二番茶(6月中旬〜7月中旬)、
三番茶(7月下旬〜8月上旬)、
四番茶(秋番茶)(10月上旬〜下旬)の
4回行うのが普通(三番茶を摘採しない場合もある)なのですが、特に農家を困らせるのが、この一番茶の収穫の前に降りる春の遅霜なのだそうです。
遅霜がお茶の新芽を凍らせ、枯れさせてしまうのです。
これを防ぐために、この「防霜ファン」を回し、霜が降りないようにしているのです。
扇風機の高さは7〜8m、ファンの大きさは直径60cm〜1m、モーターは1〜4馬力。
上の暖かい空気を下に流すことで霜を防いでいます。
なんと左右に首を振りながら回っているそうです。
温度センサーが付いており、設定の温度を下回ると自動で回り始めるようになっています。
八十八夜に向けて人の見ていない夜に活躍する巨大扇風機、「防霜ファン」なのでした。
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