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信号機の傍らにあった「黄色い旗入れ」。
信号機ができる前はこの中に入っていた
「横断中」と書かれた黄色い旗を持って横断していた。
箱には、「たしかめてから ハイ 横断」
という文字が確認できる。 |
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静鉄県立美術館の駅を降りると、すぐ南幹線に出る。
南幹線を清水方面に向かい歩き、最初の信号を右へ。
左手に保育園やお寺を見ながら坂を上っていくと、この信号機はある。
この東西にのびている道は、「旧東海道」と呼ばれ、慶長12(1605)年、徳川家康の命によって作られた道である。
あの「東海道五十三次」の東海道だったのです。
江戸時代は道の左右に松並木の大木が鬱蒼と茂っていたそうですが、戦時中の松根油の採取等により姿を消したそうです。
昭和40年代、この道は舗装され、平成2年、南幹線が開通するまで、国道1号線に次ぐ主要道路になっていました。
昭和53年当時、中之郷で子供会の会長をしていた方の話を聞くことができた。
「当時、中之郷の小学生は、ここの交差点を横断して学校に通っていたんですよ。
当時は南幹線がなかったので、交通量も多く、そうでしょ、南幹線に走っている車がみんなあの道を走っていたんだもの、いまじゃあ考えられないね。とても危なかったのです。
小学校でも「自転車で走ってはいけない道」に指定されていたんですよ。そこで私が会長をしていた年に、警察にお願いして、信号機をつけてもらったのです。」
そうなのです。
この信号、もともとは、地元の小学生を守るための信号だったのです。
子供たちの交通安全を願って立てられたこの信号、
今日もひそかに通学する子供たちを見守っているのでした。
尚、この信号機、無視してしまう人を見かけますが、
交通量が少ないとはいえ、信号無視は大変危険です。
信号が青になってから渡ってくださいね!!
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