砥石が入っていた。

日本武尊は、敵と戦うために剣を研ぐことになされた。

剣を研いでいるうちに炎は迫ってきた。
研ぎ終わった剣を持って日本武尊は一人炎の中に飛び込み敵へ切り込んでゆかれた。
炎に巻かれながらも生来の猛々しいご気性で敵を皆切り殺してしまわれた。

敵を全滅させたあと、日本武尊も力尽きてしまわれた。

その場には天のむら雲の剣だけが光っていた。

(完)

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