袋の中には大きな金塊が入っていた。

日本武尊のことを思い、ヤマト姫は路銀を用意してくださっていたのであった。
しかしこの場では使い道がないので、日本武尊はとりあえず炎の中に投げ入れてみられた。

しかし、何も起こらなかった。

日本武尊はなすすべもなく炎の中に消えて行かれた。

翌朝、野原にはとけた金塊が広がっていたということである。

(完)

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