少しづつ、しかし着実に連載が進んでいくのは、長続きの秘訣とでも言いましょうか。至福の3時間は、鬼編集長の度重なるカミナリ(でも毎回落とされる方が悪いのですがね・・・)にもめげず、マイペースを崩さず、地道に歩んで今まさに区切りの10回の一歩手前に来ております!秋の夜長はこんなサスペンス・ミステリーで震えてください!かなり怖がりの私でもちゃんと観ることが出来ましたし。
ライアー LIAR
観た後に、お酒なんて飲んでいないのに、まるで酔っぱらったような感じに陥る映画がたまにありますね、これはまさにその一本!1人で見ても、内容を反すうしてこんがらがっちゃって、二人で観てもお互いの意見が食い違って分けわかんなくなっちゃって、みんなで観てもそれぞれの解釈の仕方が違っていてパニックになっちゃって・・・誰か本当の事を教えてえー!と叫びたくなります。私は一度は全てすっきり見えた!と思ったのですが、またあるワンシーンによってその確信はもろくも崩れ、今もって二日酔い状態を引きずっているところです。
皆さん、これを見て私にばっちり、すっきり、しっかり説明してくださいー・・・。
娼婦惨殺事件の重要参考人としてウェイランドという富豪の御曹司が取調室に呼ばれる。担当の刑事はベテランのケネソウと、経験の浅いブラクストン。ポリグラフ(嘘発見器)の効果を絶対的に信じているケネソウはこれを使い真相を探ろうとするが、IQ151のウェイランドは彼らを相手に巧みな話術と行動を見せ・・・。次第に彼らを大混乱に陥れていく!!
メインの登場人物3人が内面に抱える嘘と秘密を、幻想的な光りのある映像で描いている。観ているうちに騙されているのか、事実を映しているのか・・・???・・・そんなことを考え出したらもうウェイランドの術にはまっているって事なのかなあ。ウェイランドを演じるティム・ロスはゲーリー・オールドマン(「レオン」でキレたギャングののボスを演じた役者)と並んで、ちょっとキレてしまった役がホントーに上手い!
そうそう、映画の中で彼が「その日はアブサン(ABSINTE:にがよもぎの汁が入ったフランスのリキュール。濃緑色でアルコールが非常に強い。飲みつづけると薬物のように中毒になるため、フランスでは製造中止になった。あのゴッホが耳を切り落としてしまった時に飲んでいたのがこれだったとか。でも今では同じ製法でも軽いタイプのもの中手に入れることは出来るそうです。ちょっと怖いですな。)を飲んでいたので、意識が普通じゃなかったんだ・・・。」というシーンがあります。そのアブサンを、先日飲む機会に恵まれました!ストレートなんてとても無理、少しづついろんなもので割って楽しんでいましたが、その日の酔い加減は、やはりいつもと違ってより壊れた状態に。しかも帰宅してから見てしまったのです、幻覚!・・・・・・・・・・ ・・・部屋の隅がボワッと光り始めたと思ったら、水かこんこんと沸いてきて、瞬く間に水位が上がってきて溺れそうにー!!でもハッとトイレに行きたい事に気付いたので夢だったのかな、あれは??アップアップ。
LIAR ライアー 1997 アメリカ 102mins
監督 ジョナス AND ジョシュ・ペイト (双子の新鋭監督です!)
出演 ティム・ロス クリス・ペン マイケル・ルーカー レニー・ゼルヴィガー