至福の3時間   第6回


皆さん、毎年初夏になると横浜で、ステキな映画祭が開催されることをご存知ですか・・・?「フランス映画祭 横浜」と題された今年で9年目のこの映画祭は、日本初公開となる数々の映画とともに監督・俳優たちの多くが来日し、かなりの規模で行なわれます。うたい文句は、「あのカンヌ映画祭がそのまま横浜にやってきたよう・・!」とありますが、これはお世辞ではなく、まさに!です。

 そのフランス映画祭、今年は6月20日〜24日までの5日間、連日大人気のうちに閉幕しました。毎年この時期になるとそわそわしてしまうのですが、1日に4本前後、全部で20本以上も上映される全てを見ることは到底できず(でもいつか、必ず全て制覇してやる・・・という決意は胸に秘めていますが。)事前の情報から泣く泣く2本〜3本を選んで観に行くのです。しかし今年は危うく逃しそうになりながらも何とか1本だけ観ることが出来ました。

そんな理由から、最近フランス気分が抜けないので、今回はフランス映画特集でっす。もうすぐ夏休みだし、時間はいっぱい!ミルクティーはちょっと暑苦しいのでアイスティーでも用意して、いざ、おフランスへ・・・!



 原色パリ図鑑 2
 

 
 パリ2区で暮らすユダヤ移民たちの人間模様を生き生きと描いてヒットした「原色パリ図鑑」の続編。全作に引き続いてフランスで人気を博している。お互い本気で楽しいことをしているからぶつかり合う5人の仲間たちが今回は不動産ビジネスを巡ってひと騒動。彼らの素晴らしい団結が砕け散ってしまう危機が訪れる・・・。

始まりは仲間の1人が大手の服飾メーカーに合法すれすれのひどいやり方で騙されてしまう。家族をも路頭に迷わせてしまいそうなその時、自分のかわいい娘から驚くべき仕返しのアイデアをもらい、そのために5人は再び団結して計画をすすめていく・・・というストーリー。

この話を軸に5人それそれが抱えるすこぶる個人的な悩みも絡み、笑いの連続です。さいごにはびっっっっくりの結末が、そして5人みんなのキャラクターが大好き!と思える、嬉しい映画でした。

監督が舞台挨拶で「フランスではうけたネタでも、国境を越えて日本では笑ってもらえるのか、それが心配です・・・。」と言っていましたが客席中が腹を抱えて笑い転げるところもあり、大成功!監督、俳優ともご満悦の様子でした。あ、そうそう、監督自身も言っていましたが、これは前作の「原色パリ図鑑(1)」を見ていなくても楽しめますよ、実際私は見ていませんが明日にでもレンタルビデオ屋に走るつもりです!

       原色パリ図鑑2 LA VERITE SI JE MENS !
         2001 105mins 
         監督 トマ・ジル  出演 リシャール・アンコニナ ジョセ・ガルシア 他

      その他の個人的おすすめフランス映画 (ちょっとしたコメントつき)

      ベティ・ブルー  ひえー、のっけからこんなの・・・でも俳優がいいんです。観ればわかる!
      突然炎のごとく  トリュフォーの中でいちばん好きぐらい、キレイな3角関係です。
      モンパルナスの灯  古いもの続きですが、姿勢を正してみましょう。
      仕立て屋の恋  ちょっと不思議な雰囲気に包まれますが、最後は絶句。
      パリ空港の人々  現代のフランスが舞台、笑えてちょっと悲しくなる。
      僕の伯父さん  なんなんだ、この伯父さんは!すごすぎ、ステキすぎ!
         
         ・   なんだか短いコメントですが、こうでもしないと終わらなくなってしまうから・・・
         ・   詳しく聞きたい人は、話しましょう!草すく・至福の3
時間まで!

 

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