第2回 スターリングラード

Enemy At The Gate

 

このコーナーは、本来すこぶる個人的にお好み映画を紹介する場として発足しました。

しかし、「草薙すくえあと名乗るHPに属する以上、草薙に関係のないコーナーは・・・」との

編集長のプレッシャーを背後に感じますので、一考。

鬼のように映画試写会に応募しまくっている私としても、

せっかく今が旬の映画の情報を無駄にはしたくない!

そこで当たって鑑賞できた映画に関しては極力ここで紹介していきます。

試写会だから、事前情報にもなるわけだし。

そんなわけで、第2回はちょうど時期も合ったスターリングラード」

 

スタ―リングラードとは第2次大戦中、ドイツ対ソ連の激戦地となった

ソ連の地名。約100万人の死者を出したこの戦いで400人を殺害

したといわれるロシア人スナイパー、バシリ・ザイツェフは英雄に仕

立て上げられていった・・・。彼の命をかけた戦いと、女兵士との恋、

ある将校との友情、しかも実話に基づいて描かれていて

しかも汚い役をやってもやっぱりキレイなジュ―ド・ロウ出演と聞けば

もちろん期待は大きくなるばかり!

・・・なのですが、(ごめんなさい、これから個人的な感想を言います、映画

を観る前に他人の感想を聞きたくない人はここで読むのをやめておいて!)

 結局はジュ―ドの外見ばっかり見せている感じがしてしまう。

国のためにそこまでする感情があまり読めないし、他の人もぱっとし

ないし。だから、映画の出来といった意味では、これ以上でもなくこれ

以下でもない、と言えます。ただ、役者を見るならドイツ人スナイパー

役のエド・ハリスを!これはもう年季の違いですが、心が寒くなるよう

なドイツ人をきっちり、きっぱり演じているのでさすがです。相手役の

レイチェル・ワイズも、そんなに魅力的かしら・・・?でも、戦場だから

取り合いをするほどに見えてしまうのかな・・・?

しかしとにかく内容は戦争もの、この種の映画を見終わった後に来る

なんともやりきれない後味の悪さは確実に来ます。これが来てしまって

は、ジュ―ドがキレイだの、エド・ハリスに演技がどうのなんて言って

もかすんでしまうのでしょう・・・。

 

 

スターリングラード  Enemy At The Gate

2001/アメリカ、ドイツ、イギリス、アイルランド合作

監督:ジャン・ジャック・アノー

出演:ジュード・ロウ、レイチェル・ワイズ、ジョゼフ・ファインズ

原作:ウィリアム・クレイグ

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