第27回 なんじゃこりゃ!?

「谷津沢川水路橋」

今回のなんじゃこりゃはこの写真。
写真は前回なんじゃこりゃの「静鉄 狐ヶ崎駅」のホームから撮影したもの。



鉄道の上を普通の橋がまたがっている。
橋の下の線路は全部で4本。
見えている電車は静岡鉄道。
静岡鉄道の左にはJR東海道本線が走る。

実はこの橋、人間の他に、川も渡しているのである。
橋の青くペンキが塗ってある部分川が流れている

橋の近くまで行ってみよう。
こんな橋だ。

川は道路の下を流れており、見えない。

さらに近くから撮ったものがこの写真。

わかりにくいが、水が流れていることがわかる。
その橋の下にJR東海道線の電車が走っているのが見える。


以前、橋の左右は丘陵地として地続きであった
丘陵地には「谷津沢川」という川が流れていた。
明治20年(1887)頃、東海道本線を開通させるため、切り通しの工事が行われた。
当然、川の流れを途中で止めるわけにはいかない。
そこで、鉄道の上に「谷津沢川」を橋で渡す工事が行われた。

昭和49年(1974)の集中豪雨(七夕豪雨)の時には、谷津沢川の土手が決壊し、
濁流が東海道本線と静岡鉄道に流れ込み、鉄道が不通となる大災害になった。

現在のこの橋は、平成元年(1989)に完成したものである。

線路の下を川が流れていることはよくあるが、
電車の上を川が流れているというのは、日本でも珍しいのではないだろうか。


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