第25回 なんじゃこりゃ!?

「御門台」駅名の由来

静鉄「御門台」(みかどだい)駅は、草薙駅の1つ東にある駅。
「みかど」とは天皇のことだろうか?
天皇家とこの地に何か関係があるのか?



駅の片隅に「御門台駅と名称を変更した由来」という立札が立っている。
それによると
(要約)
「当駅付近には日本武尊に関した史跡地名が多く
また景行天皇が第二皇子であったころ、
日本武尊の征された国々を巡視されるため、
この地に行幸されたとある。
これらの史実により西の草薙駅に対して「みかど」の名を冠した駅名とすることが
観光的な意味からも又新興住宅地の表玄関にふさわしい駅名と考え、
「有度学校前」を昭和36年3月1日から改称した」
とある。

「草薙」駅の駅名に対抗して、もっと立派な名前を、という当時の人の鼻息が感じられる。

この対抗意識、記者は大正15年国鉄(現在のJR)草薙駅設立のいきさつに関係あると想像する。

大正12年中之郷の杉山幸作氏が中心となり、国鉄草薙駅開設の運動を始めた。
このとき、「御門台」付近に駅を持ってこようとした勢力もあったという。

この当時の抵抗勢力・対抗意識が、昭和36年になっても残っており、
「西の草薙に対抗してこっちはミカドだ」
と、この駅名を付けたのではないか?
(あくまでも記者の想像だが。)

昭和36年に作られた名前だが、現在は地名としても存在している。
現在、有度第一小学校の南が「御門台」と呼ばれている。


杉山幸作氏についてはこちらから。
鳳林寺のサイトの一部です)

※20040911追記
その後の調査により、地名の方が先に付いていた事が判明。
いつ頃かはわからないが、林輝久という人物が、現在の「御門台」に当たる土地を購入し、
新しい町名を付けることになった。
その時「ありきたりな町名では嫌だ」と考え、
「御門台」という町名を考案したという。
そして昭和36年、静岡鉄道が、この地名「御門台」を駅名として採用したということだ。

※20041027追記
更なる調査で、やはり、駅名が先であることがわかった。
「御門台」の地名は昭和62年の町名再編成の時初めて付いている。
駅名変更から26年後に地名になったことになる。
静岡電鉄が、馬走地区(御門台付近)開発に当たり、「「有度学校前」ではダサイ」と考え、
「御門台」の名前を考案したのではないか?と想像する。


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