第19回 なんじゃこりゃ!?

「庚申(こうしん)塔」

南幹線の大鳥居を南(草薙神社方向)へ。
1つ目の信号をすぎ、右に1本目の細い道を入る。
道は、途中で左右に分かれるが、道なりに左に進むと、左手にこの石碑はある。



ここの他にも、静鉄県立美術館駅北側の「普済寺」墓地付近、
第10回なんじゃこりゃ信号機の坂を100m程下りたところにある「桜井戸」前、
第6回なんじゃこりゃキティ石像の「東光寺」境内など、
様々なところにこのような石碑は建っている

 これらの碑は「庚申塔」と呼ばれ、村人の長寿を願って建てられたものです。


桜井戸前の庚申塔

「庚申」というのは、こよみの「かのえさる」の日のことです。
60日に一度、この「かのえさる」の日はやってきます。
この庚申の日の夜、人が 眠っている間に、体内にいる「三尸(さんし)」という虫が、
天に上り、その人の犯した過失を天帝に告げに行くそうである。
そしてその罪によって、寿命が短くされると信じられていたのです。
そのため人々は、三尸の虫が体から出ていかないように、
庚申の晩は徹夜をして過ごしたそうです。

手元の資料によると、3年に一度、この碑が建てられた、となっているが、
そんなに頻繁に建てられたものでもないらしい。

草薙の庚申塔は、左から昭和55(1980・庚申)年、昭和39(1964・甲辰)年、
大正9(1920・庚申)年、万延元(1860・庚申)年、建立年不明、となっており、
昭和39年と建立年不明の碑を除くと60年おき、庚申の年に建てられている
昭和39年は「甲辰」なので、音は「コウシン」となりますね。


普済寺墓地付近にある庚申塔。
左から寛政12(1800・庚申)年、万延元(1860・庚申)年、
大正9(1920・庚申)年、昭和55(1980・庚申)年
すべて庚申の年に建てられている。

鳳林寺のページに庚申信仰について詳しく載っています。


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