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　「おいしいケーキ屋さん知らない？」
聞かれると決まって答えるのがここ、
草薙商店街にあるロン・ポワン、知る人ぞ知る名店である。


草薙商店街通り、南幹線の手前にある店

もう２０年ほど前の話だが、
初めてここのモン・ブランを食べた時の衝撃は忘れられない。
当時モン・ブランの象徴とも言うべき、
周囲をとりまくうずまきクリームや中心を飾る栗のない、
円錐形の斬新なデザインと、
今まで味わったことのなかった大人の味に、
子供ながら酔いしれたものだ。


粉糖の雪を降らせたモン・ブラン（￥３５０）中には風味豊かなマロンクリームが。

店主の安倍剛さんは、中学生頃から菓子職人だった父親を手伝い始め、
中学卒業後は東京・赤坂で菓子屋をやっていた叔父さんの所へ修行に出、
その後独学して２３年前自分の店をかまえた。
今は息子さんの慎一さんと二人、お互いアイディアを出し合いながら、
素材の味を生かした菓子をつくっている。


二代目、慎一さん

常時２０種以上、四季折々の素材を使った季節感あるケーキが並ぶが、
今人気なのがスポンジとコクのあるチーズが層になった「半熟チーズ」（１００円）で、
まったりとした食感があとをひく。


半熟チーズ（￥１００）は値段も小ぶりなスティック状。

月に一度は新商品が出されるが、
基本のショートケーキは驚くほどキメの細かいスポンジと、
甘さを抑えた生クリームにイチゴの甘酸っぱさが引き立ち、
全体のバランスが素晴らしい。
これぞ、素材の良さとパティシェの感性を舌で感じられる一品である。

ロン・ポワン
清水市草薙１−１４−１０
０５４３−４６−４１０９
９時〜２０時３０分　月曜定休

担当：Ｓ

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