コラム「浜松まつり」 (第16回)
みなさん「浜松まつり」ですよぉ
みなさんGWはいかがお過ごしになりましたか?最大11連休を満喫された方もいれば、
これから連休をとるといったGWもフル稼働の方もいらしたようで。
ともかく天気には概ね恵まれたGWは終わりを告げたわけです。
私も人並みに連休を取れましたので、浜松に遊びに行きました。
おりしも私の滞在期間と「浜松まつり」の期間がちょうどかぶってまして、
初体験の浜松まつりについてすこし紙面を割こうかと思います。
車で浜松西インターにつきました!穏やかな田園風景が広がるところです。
さて今日の予定は?なんとお祭りの真っ只中にやってきてしまったようで。
以下友人とのやりとり。
「いいタイミングできたね。今日から浜松まつりがはじまるんよ」
「いいね、静岡に住んでてもそんな祭りがあるとはね知らんよね…」
「なにしろ期間中はこの祭りに町内会は文字通り「命」かけてるぜ…」
「お祭りなら当たり前じゃない」と思っていた私を震え上がらせたのは、
夜街中を繰り出したときです。
大げさながら「浜松まつりの真髄をみた!」
おろかにも祭りの期間中に車で市街地に出かけた私たちは早速渋滞にはまり込んでしまったのです。
その折、車の横をちらほらとハッピ姿の老若男女が。
市街地に近づくにつれその数はだんだんおびただしい数になり、隣を走るバスのなかにもそのハッピ集団が。
「なにが起こってんのか!」
と思った瞬間、交差点をまさに豪華絢爛な山車(だし)が横切っていきます。
ラッパが威勢良くなって、これにさっきから目撃しているハッピ姿の住民が
提灯をもってもみ合いになって練り歩いていきます。
町内会ごとに群れをなしているようです。
あとから聞いた話ですがこの町内会の数は浜松市内で169あるそう。
現在どえらい数の住民がハッピを身にまとい詰め掛けている模様です。どうなることやら。
無事街中について、鍛冶町通(目抜き通り)で山車の行列を観覧できました。いやぁにぎやか!
「昼間凧揚げのあとにこの練りがあるんよ」と友人の弁。
そもそもこのお祭には430年ほどの歴史があるそうで、
当時浜松収めていた殿様の長男誕生を祝って凧揚げと練りは行われたとか。
もともと遠州浜松の人々の気性は荒いとのことでこの祭りも
「けんか凧の祭り」だとか「練りには喧嘩がつきもの」という札付きのイベントになって今日にいたるそうです。
ちなみに幸いにも私は喧嘩には出くわしませんでした!
浜松市全域の町内会が威信をかけて参加するのですから喧嘩も想像に難くないですね。
お祭りを通して街の人との交流が生まれるし、町内会の交流も広がっていくんでしょう。
若い人たちの姿が確かに目に付きました。
地域の結びつきが薄くなったといわれるこの時勢において
少しホッとさせるイベントにお目にかかれたな、と思う反面、
「でも子供が生まれたりすると町を上げて盛り上がるから、その家の出費は大変らしいよ」という現実的な面も。
「この祭りがあるから浜松から離れられない」、「この祭りの為に生きているんだ!」という話をきいていると、
街の活力の源である「浜松まつり」は景気が「揚がる」一助になるに違いないですね。
ちなみに私もこの活力をもらってきました。
その元気がしぼんだらまた浜松に赴こうと思います。
好きになりました、浜松!
marucchi |