第７回　贅沢な買い物

　インターネットショッピングが猛烈な勢いで広まっています。家の中でクリック一つで好きなものが買えます。クレジットカードや銀行口座などがあれば即座に支払いができ、しかも郵送されてくるのでただ待っているだけでモノが手に入ります。

それは相当に便利なことです。時間のない人には特にオススメ。

ただ、「そこにいる人」から「そこにあるもの」を買うと言う実際にお店に出向いて買うと言うのも忘れたくないものです。そこにはたんなるお金→モノの変換による目的の達成以外に様々な要素が含まれています。そこに行くまでの道のり（時にはだれかと偶然出会って挨拶したり）、お店の中の雰囲気を楽しんだり、お店の人と話したり・・・帰り道にどこかに寄るといつの間にか日が傾きつつあり、夕焼けを見ながらぼお〜っとしてみたり・・・そんな課程の楽しみがあります。

先日、母親を連れてゆっくり温泉に行ったことがありました。友だちから「贅沢だねえ・・・」と言われました。　学生時代はお金がないので普通列車ばかり乗ってました。　ビジネスマンに「そんなにゆっくりできるなんて贅沢だ」と言われました。

お金を稼ぐために多くの人が走り回って忙しい毎日です。そしてやっとで稼いだお金で得る贅沢は・・・上記のような贅沢と何か違うんでしょうか？

実際にお店へ行って環境といろんな関わり合いを持ちながらモノを買って、そして買った人も売った人も笑顔で感謝しあって過ごせる・・・そんな贅沢な買い物、たまにはいかが？