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第2回 憧れるのはいいけれど…
 
 最近は突然現れたチャーミングなアブリル・ラビーンのポップソングがもてはやされ、美術館ではいつでも人気があるのはモネやターナーら印象派の西洋風のもの。日本を動かす大東京はニューヨークやロンドンの兄弟みたいに高層ビルの街。


 弱者は強者に憧れるのか、日本は西洋のマネばかりしている。それが世界のハイスタンダード。と、またも怪しい外来語を使ってしまう。カタカナ文字にすればイケてるように聞こえる。


 しかし、だまされてはいけない。「ハイスタンダード」はともかくとして英語のかっこ良さは実際ニセモノだ。最近なかなかいい洋楽がVTRで流れているのを見たら"five"と言うグループだった。英語だとそれで見過ごしがちだが、よくよく考えてみると「5」、日本語にすると「五」だ。こんな名前のグループがあってはたまったものじゃない。しかも5人グループだから5みたいだ(ちなみに"back street boys"を訳すと「裏通り少年隊」といったところか)。僕の好きなcold playと言うバンドなど、英語で歌ってるからまだクールに聞こえるが、訳してみたら女にフラれていじいじしてる歌詞ばかりだ。みんな、英語に騙されてはならない。


 これは言葉だけでなく、人間にも言える事だ。ベッカムはハンサムでサッカーがとてもうまいが、高倉健より男前であるとは限らない。金髪の男でハンサムと言うとなんとなく下手に出てしまうが、ロンドンで見たのはパブでぐうたらしている腹の出たオヤジたちだった。ついでに言っておくとスリムな金髪美人も結婚したり男ができるととたんに太る。


 
 だから自分にないものを求めるのはいいにしても、まずは今ここにあるものを再発見する事に価値を見出したい。西洋一辺倒の文化もそろそろ多様な民族性を認める時代に入りつつある。それは西洋の次はロシアやチャイナ、その次はエスニックなもの、その次は沖縄もの、その次は…とその時の流行りを追いかけることではない。
 


 まずは自分の住む街を大事にして欲しい。たとえどんな小さな事でもその街にしかない何かが必ずあります。少なくとも自分が実際に住んでいるのは自分の街以外にない。世界には自分の国や街にないとても沢山のものがありますが、世界には決してないのが自分の街の個性です。そして自分の想い出がつまった通学路や家路にはどこにもない貴重さがある。「バカでマヌケな」白人とて、そんな自分たちをマネする日本人よりかは、自分たちにはない日本らしさに惹かれるはずである。


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