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笑顔の絶えない街づくり
鈴木芳江さん
草バトン8人目は、新草薙自治会長を務める、鈴木芳江さんにお話を伺いました。
新草薙自治会は、有度地区の31ある自治会連合のうちのひとつ。その自治会長と
して4年目を迎える鈴木さんは「街を良くしたい」の一心で、地域の人達との対話を
続けています。
「対話することで、もらうものはいっぱいあるのよ。」
「(自治会長の仕事は)大変だけど、動けるうちは人のためになりたい。」
そう話す姿は、とても凛として、生き生きとしていました。
鈴木さんが、人のためにと積極的に動き始めたのは、育児に追われていた頃から
なのだそう。幼稚園の母の会会長に始まり、小学校の学連役員、ママさんバレーの会長、
清水・有度地区の男女共同参画を推進する“はなみずきネットワーク”の活動などなど。
ちなみに前回お話を伺った長野蝶子さんとは、“はなみずき”の活動で一緒に。また、
最近では、清水ラジオ体操連盟の理事も務められています。
ところで、一般に馴染みのあるラジオ体操ですが、鈴木さんからとても興味深いお話が。
ラジオ体操の指導者にはA級・B級・C級と段階があることを知っていますか?
A級はみんなの前に立って号令をかけ、お手本となるように逆の動作ができる
(鏡のような動きが求められます)、技術を身につけた人に与えられる資格なのだそう
(試験は年に一回だけ)。静岡市では、今のところ6人しかいない指導者A級。鈴木さんは
その資格を持つお一人で、毎朝、近所の仲間とラジオ体操に励まれているのだそう。
そのお話を伺って、元気の源はこれだ、と思いました。
鈴木さんのお話からは、苦労を苦労と思わないような、強い前向きな‘意志’を感じました。
「発想の転換が大事。心は置きどころひとつで変わるもの。」
「(人の話を聞くときは)なるほどな、と思って感動し、そして自分のものに。」
これまでの経験と絡めて、自分のものとして消化したお話は、聞いていてどれも
心を打つものばかりでした。
「良い思いはまわりに伝わるもの」と話す鈴木さん。
インタビューを終える頃には、すっかりこちらにも「良い思い」が伝わっていました。
私たちが住む街のために心を配る人がいる、そのことに心から感謝した取材でした。
(取材日:2009.5.28)
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