国立カイロ博物館所蔵
古代エジプト文明展
今回は、1月14日についに入場者7万人を突破した、「古代エジプト文明展」に行ってきました。前評判も大変良かったこの展示を非常に見たかった私は、卒業論文を提出したその足で美術館に向かいました。「神々とファラオの遺産」・・・・・・。古代エジプトの神秘の世界を、ほんの少しだけ、お話ししちゃいます。
実は、今回の展示のすごいところを、美術館の方にこっそり教えてもらいました!
それは・・・・・・、
@ 日本初公開の作品が見られること
A ケースに入れず、そのままの形で展示している作品がたくさんあること
→作品の息使いを身近に感じられる!
B スケールの大きな石像が多く展示されていること
C エジプトの各時代の作品をバランスよく展示してあるので、エジプト美術の
移り変わりなど、様々な側面を見ることができること
これを知っただけでも、今すぐに美術館に走りたくなりますよね。実際にケースに入っていないものが多く、本当にすぐそばでじっくりと眺めることができました。古代の人が丁寧に描いた絵画やレリーフを、現代に生きる私達が眺めることができる・・・・・・。不思議で、神秘的な体験でした。
数多くある作品の中で目を惹くのはやはり、プスセンネスT世の黄金のマスクでしょう。この黄金のマスクは、ツタンカーメンのマスクに次ぐ素晴らしいつくりだといわれているそうです。光り輝くマスクの前で、私はしばらくの間動けずにいました。プスセンネスT世のミイラを守り、静かに眠り続けたこのマスクを見つめながら、古代エジプト文明の持つ壮大な力に圧倒されている自分を感じました。大きな大きな時間の流れ、歴史の流れを感じることのできる、素晴らしい作品でした。
75点のすべての展示品をじっくり見て回るのに、約1時間半ほどかかりました。その場から離れたくないと思わせるような作品が、たくさんあります。ここではあえて、細かい作品紹介はしません。自分の目で、「神々とファラオの遺産」をじっくりと眺めてみてください。必ずあなたのお気に入りの作品が見つかるはずですよ!
≪裏話≫
この展示を企画するのに、約2年かかったそうです。美術館の担当学芸員さんが実際にエジプトへ視察、取材に行き、企画を練りに練って、この展示が出来たのですね。また、今回の展示物は石像など石でできているものが多いため、非常に重量があり、衝撃に弱いので、展示する際には細心の注意を払ったそうです。美術館の皆さん、素晴らしい展示をありがとうございました!
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