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秋に見る東海道400年の歴史!
           芸術の秋に見る県立美術館の美しい風景画の数々!


 今年は芸術の秋を楽しむ!

大学前の並木道の街路樹も枯れはじめ、とうとう秋も本番。切ない気持ちもそのままに、彫刻プロムナードを散歩しながら県立美術館へ足を伸ばそう。
今回は、東海道400年を記念して開かれた「描かれた東海道」展と、美しい風景画を中心としたラインナップで知られる県立美術館の「収蔵品展」を紹介しよう。 
 かつて日本を支え、人々が足にまめをつくって歩いた東海道の旅景色と、日本や世界の名匠たちが描いた様々な風景を眺めて、時空を超えよう。21世紀の秋の風と共に。
                                                       

静岡再発見!!
 描かれた東海道 10月16日(火)〜11月25日(日)

 「次は〜、掛川〜、掛川」。JR東海道のアナウンスは僕たちにお馴染み。その親しみを感じる駅名の数々。だが、その昔、人々が「旅」をし始めたその頃は、電車などなく、旅の人はひたすら歩いて街と街を行き来した。東海道は、そんな彼等の移動の生命線であった。
 「掛川」や「興津(おきつ)」、「濱松(はままつ)」と言う現在の駅名の多くは、その昔東海道をひた歩く旅人の休める宿場があった場所である。そんな、江戸時代のオアシスの跡を辿って見よう。きっと、次にその駅名を聞く時は新しい愛着を感じるはず!


 東海道中(静岡県の宿場町・・・53つ中22つがある)

日本橋 −−−− 箱根 − 三島 − 沼津 − 原 − 吉原 − 蒲原
                                          /
              府中  − 江尻 − 興津 − 由井 − 蒲原
               /
              鞠子 − 岡部 − 藤枝 − 島田 − 金谷
                                        /
               見附  −  袋井 − 掛川  −  日坂
                /
               濱松 − 舞阪 − 荒井 − 白須賀 −−−−−京都三条
 
            
                             

   

<内容>
1 東海道屏風の世界
 ・・・ 江戸時代初期には東海道の個々の場の景色が観賞用に屏風に描かれた。当時の五街道をとってみてもここまで風景として人々に親しまれ街道は他にない。東海道は交通と言う実用においても日本随一であったが、一方で、変化と自然に富む美しい壮観を有していたのだ。
 おなじみの三保の松原も描かれているから要チェック!


2 東海道スケッチと江戸の風景画
 ・・・ 江戸時代に旅をしながら東海道を描いた狩野探幽(かのうたんゆう)のスケッチは、現存する日本絵画では最古のもの。日本の絵の始まりにここで出会える! 富士のスケッチも多く、東海道において富士の存在が大きかった事が伺える。

3 浮世絵に見る東海道
 ・・・ 「東海道中膝栗毛」と「東海道名所図会」や、多くのスケッチが、歌川広重(うたがわひろしげ)の大作『東海道五十三次之内 保永堂版』を産む下地をつくった。 この広重の描いた浮世絵は、東海道の53個の宿場全てを描いている。特徴を上手く捕らえた彼の力作によって、当時の東海道沿いの町の様子がわかって楽しい。この展示会のハイライトと言えよう。

4 東海道と近代画
 
・・・ 近代に入り、西洋の技法や油絵が登場する。それによって昔ながらの東海道も、また別の視点から描かれる事になる。それぞれの画家達がそれぞれの方法で描いた東海道を比較する事で、徐々にその場所の特徴が見えてくる事だろう。

 
狩野派から、西洋印象派まで
県立美術館収蔵品展
    

日本と西洋の一流の画家の風景画が抱負に揃った静岡県立美術館の収蔵品は、6月の『ザ・ベスト展』で、その多くが公開されたが、その時お目にかかれなかったその他の作品や、いつかであった事のある作品に再び会える。

  狩野派(かのうは) ・・・室町時代の永徳に始まり、その孫の探幽に至り、江戸時代には将軍家ご用達の絵氏としての地位を確立する。その力強い独特の画風による水墨画は、日本を代表する文化に昇華されている。
栗原忠治(くりはらちゅうじ)・・・イギリスのロマン主義画家であるターナーに私淑し、ロンドンへ渡り、その技法を学ぶ。日本的ターナーとも呼べる彼の絵は、ターナーを想起させながらも独特な水彩画である。
秋野不矩(あきのふく)・・・今月他界された秋野不矩さんの『ブラーミンの家』は、人気の作品。インドのバラモン司教の住宅の一角を描いたもの。秋野さんはインドをこよなく愛され、見事にその独特の文化の本質を捕らえて表現できる天才であった。

洋 17世紀、オランダの写主義を代表したホイエ、ネール、ロイスダール。一方、イタリアではクロード・ロラン、ガスパール・デュゲが古典的風景画を、サルヴァドール・ローザは前ロマン主義的風景画を描く。
 その三つの流れがその後の風景画の展開を呼ぶ。19世紀、ターナー、フリードリヒの
ロマン主義、コンスタブルの自然主義、コロー、ミレーのバルビゾン派、クールベのレアリスムが生まれる。
 そしてそれらが、遂に西洋絵画史の一大革命である
印象主義を呼び、その後のフォーヴィズム、キュビズムへと続いて行く。
 なんのことだかさっぱりわからない人、ちょっと気になって来た人は、迷わず美術館へでかけよう。



           『描かれた東海道』展、収蔵品展、ロダン展の観覧料 
        一般・大学生800円 小.中.高生 400円 70歳以上無料



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